マスクを外す機会が増え、美容に関心を寄せている人もいるだろう。そこで、美容家の神崎恵さん(48)に、スキンケアや時短メークのこつを教わった。2回に分けて紹介する。初回は「男性のスキンケア」。あなたは飲食店のおしぼりで、ごしごし顔をふいていませんか? (長田真由美)
「男性も女性も、基本的なスキンケアは一緒です」と神崎さんは言う。一般的に、男性の方が皮脂量が多いという違いはあるが、(1)クレンジング(2)洗顔料(3)化粧水(4)乳液・クリーム、といった基本的なケアの順番は同じだ。
◆必要?
「なぜスキンケアが必要なのか。その理由が納得できると、男性は取り組みやすいのでは」と神崎さんが言う。例えば毎朝の洗顔。朝起きた時の顔の上には、ほこりやちり、睡眠中に出た皮脂や汗がのっている状態。放置しておくと、毛穴が目立ったり、吹き出物ができたりとトラブルのもとになる。だから、洗顔料で汚れを落とす。
「極端に熱い湯、冷たい水でごしごしするのも不正解」。飲食店で出てきた熱いおしぼりでごしごしこするのも肌に負担が大きく、良くない。
ちなみに、女性はメークを落とすためにクレンジングを使うが、男性の場合も日焼け止めをつけた場合はクレンジングを使った方がいい。日焼け止めには、紫外線吸収剤や界面活性剤などが含まれているので、クレンジングで落とす。
◆ポイント
ポイントは、クレンジングも洗顔料もぬるま湯でよく泡立てること。モコモコと泡立てて、毛穴の中の汚れをからめとる。
洗顔を終えたら化粧水で水分を補給し、乳液やクリームなどの油分を塗ってふたをする。
スキンケアで大事なのは、優しく手で触れること。「肌は絹豆腐だと思ってほしい」と神崎さん。化粧水や乳液などで保湿する時は、手のひらでヒヨコを包み込むように、優しく顔を包み込む。「パンパンと顔をたたいて染み込ませている人もいるが、スキンケアでは、自分の肌を優しく扱うことが重要」と強調する。
◆グッズ
スキンケアグッズはたくさんあって、選ぶのが難しいかもしれない。「成分で選んでもいいけれど、自分にとっての気持ち良さも大事です」。化粧水なら、使ってみてさっぱりするのか、とろみがあるのか。引き締め感があるのか、しゃばしゃばしているのか。自分に心地良いものを探したい。
男性の場合、ひげそりによる肌荒れに悩む人もいる。肌の一番外側は表皮といって、厚さ0・2ミリ。表皮の最表面にある角層は0・02ミリと非常に薄い膜だが、外部の刺激を防ぐバリアー機能を担う。ひげそりは、この角層を傷つけてしまうので、そる時にはシェービングクリームをつけ、そった後は化粧水やクリームなどで保湿することが大事だ。
◆清潔感
10、20代の男性は美容に抵抗感がなく、肌を健やかに保つためにどうケアしたらよいか、関心を持っている人が多いという。一方、中高年の悩みで多いのが、どうやったら清潔感を出せるか。「スキンケアで顔の皮膚の状態を良くすると、皮脂が適度に分泌されるようになる」とし、「てかりや毛穴が目立たなくなり、肌に透明感が出て、清潔感につながるのでは」と指摘する。
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