【ウィルミントン(デラウェア州)=住井亨介】米大統領選挙の投票から一夜明けた4日、バイデン前副大統領の地元デラウェア州ウィルミントンでは、遅々として進まない開票作業にもかかわらず、「次期大統領」を確信、期待する声が早くもあふれている。
「間違いなく勝つよ」。こう断言するのは、黒人アーティストのブルース・スミスさん(55)。直接会ったこともあるというスミスさんをはじめ、市民の多くはバイデン氏のことを親しみをこめて「ジョー」と呼び捨てにする。
政治的エリートの歩みの一方で、庶民的な親しみやすさを失わないバイデン氏。「トランプ大統領とは何もかも違う」と話すスミスさんは、「彼なら苦しみ続けている黒人社会を救ってくれる」と訴える。
大学で生物学を専攻しているニコラス・ランガットさん(22)は、授業が忙しくて投票には行けなかったが、バイデン氏への期待を高める。世界最多の感染者、死者を出している新型コロナウイルスの対策を急務だと指摘。「トランプ氏よりも対策をしっかりやると思う」と話す。
ウィルミントンの駅は、かつて上院議員だったバイデン氏が電車で約1時間半かけて首都ワシントンの連邦議会への通勤に使った駅として有名だ。議員就任の直前に妻と1女を交通事故で亡くし、残された息子2人を地元で育てるためだった。ウィルミントンの駅名にはバイデン氏の名前が付けられられている。
スタートアップ企業(創業初期のベンチャー企業)向けのプログラミングを手掛けるエミリー・メルツァーさん(23)は、「彼には共感力があり、米国のより良き未来図を描いている。(選挙によって分断された)米国を1つに戻してくれる」と期待を込めた。
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