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Tuesday, July 7, 2020

ロッテの特別な七夕の夜、期待の星が描いた架け橋 - 毎日新聞 - 毎日新聞

 ○ロッテ8―6西武●(7日・ZOZOマリンスタジアム)

 ロッテファンなら忘れられない特別な七夕の夜。アーチを架けたプロ3年目の若きスラッガーにとっては、長い一日の末に出した結果だった。

 ロッテは1998年、長い長い18連敗を喫した。好投の黒木知宏が勝利目前の九回2死に同点2ランを打たれ、救援陣が延長十二回に代打満塁本塁打を浴びてプロ野球ワーストの17連敗目となったのが7月7日、七夕の夜だった。22年後の同じ七夕の夜、ロッテの連敗を3で止め、勝利を引き寄せる2ランを放ったのは99年生まれの安田尚憲。その安田はこの日の日中、さいたま市のロッテ浦和球場にいた。

DeNAとの練習試合でソロ本塁打を放ったロッテの安田尚憲(右)=沖縄県宜野湾市で2020年2月19日午後1時26分、鈴木英世撮影

 午後1時から2軍のヤクルト戦に出場し、2打数2安打をマーク。同6時からの西武戦に出場するため、ZOZOマリンスタジアム入りしたのは試合2時間前だった。

 先発出場は6月25日以来、今季5試合目。だが、打順はこれまでの3番から7番に下がった。打率は1割に満たない。「今日はなんとかしないと」と気合が入ったが、第1、第2打席は空振り三振と空回りした。強く振ろうとして力み、6月25日から6打席連続の空振り三振になった。

六回ロッテ1死一塁、安田が右越えに今季1号となる2ランを放つ=ZOZOマリン

 第3打席は六回。中村奨吾の適時打で2点差に広げ、なおも1死一塁の場面で心掛けたのは「リラックス」。西武・高橋光成の変化球をすくい上げると、軽く振るような形ながら、打球は右翼席に飛び込んだ。新人だった2018年10月のプロ初本塁打以来のプロ2号に「こういう打席を続けていきたい」。本拠地初アーチは無人のスタンドに飛び込んだが、10日から観客が入ることから「ファンの前で打てるよう準備していきたい」と誓った。

第89回選抜高校野球準決勝の報徳学園戦で本塁打を放った履正社の安田尚憲選手=2017年3月30日、平川義之撮影

 大阪・履正社高では65本塁打を放ち、3年春のセンバツでは準優勝した安田。ドラフト1位で入団し、1年目のフレッシュオールスターゲームでは、同じ高卒1位指名で同学年の清宮幸太郎(日本ハム)、村上宗隆(ヤクルト)と3人でクリーンアップを組んだ。2年目には2軍で19本塁打を放ち、イースタン・リーグ本塁打王になったが、1軍では結果を出せずにいる。かたや村上は1軍で2年目に36本塁打を放ち、通算40本塁打。清宮は苦しんでいるとはいえ通算15本を放っている。

 差をつけられている2人に追いつこうと、本拠地で今季7戦7勝とした7日の試合でヒーローになったナイター終了後、安田は一塁と三塁でノックを受け、長い一日を終えた。

ロッテに1位で指名されチームメートから胴上げされる履正社高の安田尚憲=大阪府豊中市で2017年10月26日午後6時11分、大西岳彦撮影

 8日は2020年甲子園高校野球交流試合の組み合わせ抽選があり、母校の履正社高も登場する。春に続いて夏の甲子園の中止が決まった時、安田は「悔しい思いをして大変な時期を乗り越えていくことを、プラスのエネルギーに変えてほしい」と話していた。それは自身に対しても言い聞かせるような言葉である。悔しさをバネに野球漬けの日々を送り、飛躍を期す。【鈴木英世】

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July 08, 2020 at 11:03AM
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