日本と東南アジアをさらに繋げるベトジェットエア
ベトナム初の民間航空会社であるベトジェットエアが急成長している。同社は2011年にベトナム国内線の運航を開始し、18年から日本便が就航。19年10月時点で国内・国際線合わせて129路線と一気に拡大している。経営面でもサービス面でも高く評価されており、権威ある賞も多数受賞してきた。
ベトジェットエアの知られざる魅力を航空・旅行アナリストで帝京大学理工学部航空宇宙工学科非常勤講師の鳥海高太朗氏に聞いた。
金曜深夜発、土日で楽しむリゾート
ベトジェットエアは2019年10月に羽田―ダナン便を就航。写真はテーマパークの「バーナーヒルズ」にできた「ゴールデンブリッジ」。“インスタ映えスポット”として人気。
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2019年10月31日、ベトジェットエアが運航する日本〜ベトナム間の5路線目として、東京国際空港(羽田)とダナン国際空港を結ぶ新路線が就航した。
ダナンはエメラルドグリーンの海が美しいビーチがある人気上昇中のリゾートで、プライベートビーチのあるサービスの行き届いた高級ホテルや、ヴィラやスパが売りのおしゃれなホテルなども多い。テーマパーク「バーナーヒルズ」や大理石の山が連なる絶景「五行山」などの観光スポットも多数ある。そのうえダナンを拠点にベトナムにある8つの世界遺産のうち半数へ行くこともでき、女性グループや家族連れ、カップルなど幅広い層が楽しめる観光地として人気が高まっている。
「羽田発着の国際線はこれまで台北、香港、クアラルンプールなど都市部への便が多かったのですが、ダナンというリゾートにダイレクトに行けるところがポイント。ダナンはお決まりのリゾートに行き飽きた旅行好きに好まれており、高級リゾートホテルにもリーズナブルに宿泊できる点が魅力です」(鳥海氏)
さらに、鳥海氏は深夜発着という点にも注目。深夜発着は避けたがる人も多いが「時間を最大限活用できてメリットが大きい」と鳥海氏は説明する。
「行きの便は深夜2時30分羽田空港を出発、6時40分にダナンに着く。終電で0時すぎに羽田に着き、空港で一杯飲んで機内で寝て、朝に現地に到着。約5時間半のフライトタイムがあるので十分寝られますし、東南アジアのホテルは空いていれば午前中からチェックインさせてくれる場合もあり、着いたらすぐにくつろげます」
ハノイで最も古い仏教寺院、チャンクオック寺。
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ベトジェットエアには、ベトナムの首都ハノイ、経済の中心ホーチミンにも効率よくアクセスできる便がある。行きは成田もしくは関空を朝に出て、昼過ぎに各都市に到着、帰りは現地を深夜に発ち、朝の8時前後に日本に到着する。土曜日の朝から月曜日の朝まで目一杯使った弾丸ツアーも可能だ。
<成田―ホーチミン路線>
VJ823 成田(08:55)→ ホーチミン(13:55)
VJ822 ホーチミン(00:15)→ 成田(08:00)
<成田―ハノイ路線>
VJ933 成田(9:30)→ ハノイ(14:00)
VJ932 ハノイ(00:55)→ 成田(8:00)
<関空―ホーチミン路線>
VJ829 大阪・関西( 09:30)→ ホーチミン(13:30)
VJ828 ホーチミン(01:40)→ 大阪・関西(08:30)
<関空―ハノイ路線>
VJ939 大阪・関西(09:20)→ ハノイ(13:10)
VJ938 ハノイ(01:45)→ 大阪・関西(07:50)
※いずれも毎日運航
ホーチミンの水上フラワーマーケット。
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鳥海氏によれば、年間複数回海外旅行をするようなフットワークが軽い旅行好きは、低価格の航空券をどんどん活用し、旅を存分に楽しんでいるという。フルサービスキャリアの国際線の場合、基本的に往復航空券を購入することが多いが、低価格の航空券の場合、片道で買って自由に組み合わせることもできる。
「ベトジェットエアでベトナムに行き、そこから香港、台湾、タイ、シンガポール、ミャンマー、インドに寄るなどアジア周遊もしやすい。また、ベトジェットエアのおかげでベトナムの国内線の航空券も買いやすくなりました。いいホテルとゴルフ場がある避暑地、ダラットも国内線を乗り継ぐ必要がありますが、ベトナム国内では最大の航空会社として、ベトジェットエアが乗り入れているので行きやすいですね」(鳥海氏)
「この飛行機に乗ることが旅の思い出の一つ」
急速に発展するニューエイジキャリア、ベトジェットエアは航空業界でどのように評価され、旅行者からは何が支持されているのか。
同社は「安全性、幸福感、手頃な価格、時間厳守」を理念として掲げ、コスト管理、効率的な運営やパフォーマンスを重視する。低価格で柔軟な運賃体系は大きなセールスポイントだ。
それに加えて最新の機体、快適な座席、9種類から選べる食事など多様なサービスを提供。また、18年~20年にの3年連続で、航空会社の安全格付けを行うAirlineRatings発表の「世界の安全な航空会社」で7つ星の評価を獲得し、「ベスト・ウルトラ・ローコスト・エアライン」賞も3年連続で受賞している。さらには18年および19年にエアーファイナンス誌の「健全な財務状況航空会社top50」にも選出されている。
ユニークなキャンペーンやサービス、イベントも多い。
ベトジェットエアはこれまで、「片道100円セール」をたびたび実施。2019年5月18日〜2020年3月31日の期間は、毎週土曜日に日本発着便限定で「おはようサタデー!100円でベトナムに飛ぼう!」キャンペーンを開催中だ。プロモーションチケットは公式サイト(www.vietjetair.com)で購入できる。(プロモーションチケットの対象搭乗期間は予約時の30日以降から)
さらに搭乗1億人を記念して抽選で10億ベトナムドン(約480万円)相当の純金1kgのモデルプレーンや半年間ベトナムおよびアジア内乗り放題の航空券が当たるキャンペーンを展開(https://flyforlove.vietjetair.com/ja)。大きな話題となっている。
累計搭乗者数1億人を記念して、1kg相当の純金製のモデルプレーンが当たるキャンペーンも開催。
サービス面では、通常の航空券のほかに、優先チェックインカウンター、出発空港でのラウンジ利用、ゆったりした専用席などのサービスが受けられる、「スカイボス」も人気。「ビジネスクラス」に相当するサービスだ。
フルサービスの航空会社の「ビジネスクラス」に相当する「ボスシート」。追加料金を払えばゆったりしたシートで快適に過ごせる。
価格競争力の高さや安全性への取り組み、充実したサービス──。こうした取り組みは、航空業界の中での安定した高い評価につながっている。
2019年11月には、世界の航空市場のデータ分析を提供するCAPAが主催する「アジアパシフィック・ローコストエアライン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。この賞は、業界にイノベーションを起こす戦略的に優れたアジア・パシフィック地域の航空会社に授与される賞として世界的にも権威がある。
「CAPAの受賞は、競争が激しいアジアの航空業界においてブランド価値の向上につながるでしょう。日本マーケットもあっという間に5路線になりました。ここまで急成長してきたのは、お客さまに支持されてきたということ。2019年7月には、外資系ニューエイジキャリアとして初めての経団連(日本経済団体連合会)の会員となりました。ユニークなイベントも定着してきており、『この飛行機に乗ることが旅の思い出のひとつ』となりうる航空会社だと思います」(鳥海氏)
19年11月には、世界の航空市場のデータ分析を提供するCAPAが主催する「アジアパシフィック・ローコストエアライン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
鳥海氏は今後もベトジェットエアの動向に注目していきたいという。
「ベトジェットエアは『旅行したい』と思い立ったときに気軽に乗れる航空会社。頻繁に行われているセールをうまく活用して、国内のリゾートに行くのと同等の金額、場合によってはよりリーズナブルにベトナムのリゾートに行くことができます。さらに、ベトナムからの訪日旅行客にとっても便利。これまでは海外各国から『日本を旅行したいが航空券が高い』と言われてきましたが、ベトジェットエアによって気軽に来日する旅行客が増えれば、さらに路線も増え、航空券がより安くなる。ベトナムを拠点に、広く東南アジアの旅行客がベトジェットエアで日本を訪れるスタイルが確立されれば、ベトジェットエアの価値がもっと上がるでしょう」
高い経済成長を続けているベトナム。そのパワーを搭乗した瞬間から感じさせるベトジェットエアは、今後も快進撃を続けていきそうだ。
ベトジェットエアについて、詳しくは公式サイトから。
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December 10, 2019 at 09:01AM
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7つ星獲得。ベトナム発LCCはなぜ急成長しているのか - Business Insider Japan
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