アメリカのインフルエンサーが、イスラム組織ハマスによるイスラエル人の人質拘束に関する動画の中でスキンケア商品の宣伝をし、非難を浴びている。
モンタナ・タッカーにはInstagramで約320万人、TikTokで約920万人のフォロワーがいる。
Instagram: @montanatuckerモンタナは5月25日、ハマスによって人質に取られ、生還したイスラエル人にインタビューする動画をInstagramに投稿した。
Instagram: @montanatucker2023年10月7日、ハマスが越境してイスラエルを攻撃し、 約1200人 を殺害。この報復としてイスラエルが軍事侵攻を開始した。
動画に登場するラズ・ベン・アミさんもガザに連れ去られ、54日を過ごしたという。アミさんの夫は拘束されたままだ。
ベンさんは3人の娘たちと座り、「とても夫に会いたい。連れ戻すために尽力しています。無事を祈っています」と語った。
インタビューには、イスラエルのスキンケアブランド「FRE Skincare(フレ・スキンケア)」の共同創設者も同席している。
ラズさんがガザに拘束されていた時、「母が戻ったらフレの商品を使わせてあげたい」と娘の1人が同社に連絡したことがきっかけだという。
「私たちはすべての人質の解放を祈っています。私たちにできるのはこれくらいです。(中略)フレの製品をあなたたちに渡したい」と共同創設者は話す。
動画の終盤、モンタナがラズさんの顔にフレのクリームを塗る。
「(手で直接)塗ってもいい?」とモンタナが聞くと「私はガザにいたのよ!」とラズさんが答え、笑いが起きた。
「フレ大好き!」と全員で商品を掲げ、動画が終わる。
投稿文でも、モンタナはフォロワーにフレを好意的に紹介している。
「フレ・スキンケアは信じられないほどクリーンなイスラエルのスキンケアブランドで、ラズさんのお気に入りです」
「スキンケアブランドはたくさんありますが、真のストーリーと目的を持ったブランドと仕事ができるのは、この上なくすばらしいこと。10月7日の被害者を助けるべく全力を尽くしているすべての企業に、心から感謝しています」
「みなさん、フレ・スキンケアのすばらしい製品をチェックしてみてください」
Instagram: @freskincareモンタナの投稿に対し、ガザ侵攻という深刻な国際問題や人質として拘束された人々の辛い経験を「宣伝に利用している」と、批判の声があがった。『 インデペンデント 』紙などが報じている。
国際人権弁護士のアルセン・オストロフスキーは、モンタナの行為を「下劣で非良心的」とXで批判し、「イスラエルにやってきて、私たち同胞の悲しみと虐殺から利益を得ようとするなんて。恥を知らないのか?」と 投稿 した。
『エルサレム・ポスト』紙の元編集長ヤコブ・カッツも、「地獄から生還した人々の背中を利用している」と 糾弾 した。
Instagram: @montanatuckerモンタナは、人質解放を求める運動を積極的に行っている。問題となった動画には、親パレスチナ派のユーザーから「ラファで起きた虐殺について言うことはないの?」などの書き込みも多く寄せられ、コメント欄が荒れている。
イスラエル軍は5月26日、ガザ地区南部ラファを 空爆 した。戦闘員ではない一般市民が多数、死傷している。イスラエルのガラント国防相は「人質が捕らわれているとの確固たる情報がある」と、攻撃の正当性を 主張 した。
ハマスは交渉で何度か人質を解放しているが、今もガザにとらわれている人数は明らかになっていない。 200人以上 いると見られており、少なくとも37人が死亡したと報じられている。
からの記事と詳細 ( 人質の拘束に関する動画で、スキンケア商品を宣伝。米インフルエンサーが炎上 - goo.ne.jp )
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