男性向けの化粧品や日傘に注目が集まっている。コロナ禍ではオンライン会議で自分の顔を見る機会から、肌の美容などを意識する男性が増えた。この夏は外出機会やマスクを外す場面も増えているため、百貨店各社は売り上げの拡大に期待している。(並木智子)
◆化粧品売り場の一角に
東武百貨店池袋本店(東京都豊島区)は今月、化粧品売り場の一角に男性向け商品をそろえたセレクトショップ「リオネル」をオープン。これまで紳士服売り場にコーナーを設けていたが、男女共に使用できる商品やパートナーの代わりに買う女性も多いことから移設した。5月の男性用化粧品の売り上げは前年同月比1.9倍と好調だ。
売り場では化粧水や美容液のほか、制汗剤、洗口液など幅広い商品を扱う。同ショップを手がけるコスメクリニックの酒詰賢二さんは「コロナ禍でも外出機会が増えると香水の売り上げも伸びた」。春からは紫外線(UV)ケア、梅雨に入ってからはヘアケア商品も人気という。
◆日傘は売れ行き2.5倍
小田急百貨店新宿店(新宿区)も化粧品売り場での男性客の購入が増え、中でも50代男性の売り上げは昨年10月~今年5月は前年同期比で70%増加した。
富士経済は、今年の男性のスキンケアの市場規模は前年比6.3%増の184億円、メンズコスメティックス全体でも1622億円と1.8%の伸びを見込む。
一方、そごう・西武では、男性用日傘の購入が増え5月の売り上げは前年の2.5倍以上に。西武池袋本店(豊島区)では大半が晴雨兼用の折りたたみ傘で、ビジネス需要のほか、パートナーから薦められるなど散歩時の熱中症対策で購入する人が多いという。
軽さや耐久性など機能性を重視する傾向があり、数年で買い替えるリピーターも。売り場担当の池原治子さんは「他の小物と同様に傘もいいものを持ちたいという声が多い」と話している。
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