デザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)は今月、自身のファッションブランドに投資するLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON 以下、LVMH)と共に、クリーンなスキンケアライン“ステラ(STELLA)”を立ち上げる。「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」の公式サイトで販売し、今後日本でも展開する予定だ。2006年に「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」傘下でオーガニックスキンケアライン“ケア(CARE)”を発売して以来、16年ぶりにスキンケアを手掛けることになる。
ステラのミニマリストの精神にのっとり、デビューはクレンジング、美容液、クリームの3品のみを発売する。価格はクリームが105ドル(約1万4300円)、レフィルが85ドル(約1万1600円)、クレンジングが60ドル(約8200円)、レフィルが45ドル(約6100円)、美容液が140ドル(約1万9100円)、レフィルが110ドル(約1万5000円)。ステラはLVMHのラグジュアリービューティ部門に新設した専属チームと共に、3年をかけ処方やパッケージを開発した。成分は北ヨーロッパから調達し、オリーブオイルの副産物であるスクワランなど、フードウェイストからアップサイクルした原料を使用。製品は全てクルエルティーフリーで開発・製造し、ビーガン処方となっている。製品の香りは調香師のフランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)が手掛け、クローブや松の樹脂、ユーカリといったグリーンな香調を特徴とする。コンセプトはステラが幼少期を過ごしたスコットランドの大自然にインスパイアされた。
サステナビリティに配慮してなるべく少ない成分構成にこだわるほか、パッケージは木の廃材を利用したリサイクル可能なパウチ型を採用。パウチはガラスのボトルやジャーに簡単に入れられるようになっており、中身を使い切った後はパウチを廃棄してガラスのジャーは使い続けられる。環境負荷が大きく禁止されている成分は使わず、アメリカに製品を配送する際は空輸ではなく船便を使うことによりカーボンフットプリントを1/3以上削減した。製品はコットンを使う必要のない処方で、使い捨てサンプルも作らない。
ステラは、「個人的にスキンケアのために何種類も製品を買いたくない。少ない製品で最大の効果が欲しい。ラグジュアリーでありながらクリーンであるスキンケアを目指した」とコメント。なお、売り上げの1%を湿地の自然を守るNGO団体「ウェットランド・インターナショナル(WETLANDS INTERNATIONAL)」に寄付する。
からの記事と詳細 ( ステラ・マッカートニーがスキンケアラインを始動 日本でも展開予定 - WWD JAPAN.com )
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