Rasi: 星の輝きうっとり「銀河鉄道の夜」を科学で再現サイエンスヒルズ

Wednesday, September 2, 2020

暗くしたプラネタリウムでチンダル現象を実演する四ケ浦弘さん（右）＝小松市サイエンスヒルズこまつで

　小松市サイエンスヒルズこまつのプラネタリウムで八月三十日、宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」で描写される科学的な比喩表現を、実験で再現する講座が開かれた。星座の解説や小説の朗読もあり、約四十人が作品の世界観に浸った。

　金沢高校の化学の非常勤講師、四ケ浦（しかうら）弘さんが講師を務めた。水を入れた試験管に牛乳を垂らして光を当てると、光の筋が見える「チンダル現象」や、水晶同士をこすりあわせて発光させる実験などを実演した。幻想的な光が実験で作り出されるたび、参加者は驚き、感心した様子だった。

　金沢大付属小学校四年の七山莉子さん（９つ）は「初めて知った星座や、やったことのない実験ばかり。ライトを当てると（水の中の筋が）光る実験が面白かった」と話していた。（長屋文太）

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