山本は8回無失点の力投。新サードユニホームで躍動した(撮影・中島信生)【拡大】
(パ・リーグ、オリックス4-0楽天、3回戦、楽天2勝1敗、21日、京セラ)若き剛腕が重たい空気を吹き飛ばした。オリックス・山本が8回3安打無失点、10奪三振の力投で1勝目。山岡とのダブルエースの一角が、今季初白星をもたらした。
「きょうはなんとか勝とうと思ってマウンドに上がりました。とにかく集中してマウンドに上がれたので最高の立ち上がりができたと思います」
お立ち台今季1号。言葉通り、立ち上がりから飛ばした。一回は3者連続三振。「ずっと直球を練習してきて、きょうもかなり手応えがあった」と最速155キロをマークした直球を軸に押し、楽天打線に二塁すら踏ませず。完璧に封じ込んだ。
チームは19日の開幕戦を落とし、9年連続開幕黒星スタート。20日も敗れ、9年連続開幕カード負け越しと苦しい状況に陥っていた。開幕早々の窮地を救う力投に、西村監督は「頼もしいし、こっちも相当期待しているなかで、その通りの内容だった」とたたえた。
昨季は12球団唯一の防御率1点台(1・95)で自身初タイトルとなる最優秀防御率を球団最年少で受賞。ただ、8月に左脇腹痛で約1カ月間の離脱。一昨年も同じ部分を痛めただけに、オフに食生活を見直した。「今まで食べたいものを食べたいだけ食べていたけど、それじゃダメだなと」。短期間の断食も実施。体内をリセットし、バランスの取れた食生活に変更した。
開幕延期の影響も見せず、約1カ月半の自主練習期間中には体のバランスを微調整。普段から逆立ちや側転、やり投げを用いた練習に取り組む。体全体を使う独特の投球フォームの右腕にとってバランスは重要だ。「いい時間になった」と確かな成長につながった。
「1勝を挙げられたことで、これからもチーム一丸となって白星を積み重ねて、上位に、首位に立てるように全員で向かっていけたら」
山本由伸、21歳。日本球界のエースへと突き進む若者の歩みは、止まらない。(西垣戸理大)
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June 22, 2020 at 03:01AM
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オリックス・山本、チーム救う初星 9年連続開幕カード負け越し…重い空気吹き飛ばした - サンケイスポーツ
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