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Wednesday, February 5, 2020

「まだ一流にほど遠い」 日本人三つ星シェフが語る料理 - 朝日新聞

 レストランを星の数で格付けする2020年のフランス版ミシュランガイドで、日本人で初めて最高位の三つ星を獲得した小林圭さん(42)が4日、パリ市内のレストラン「KEI」で朝日新聞のインタビューに応じ、郷里・長野の修業時代からパリで一流シェフに上りつめるまでの道のりを語った。

     ◇

 ――三つ星をとって、だいぶ変わりましたか?

 世界中から1日千通ほど問い合わせが届きます。スタッフが1通お返しする間に3通いただく状況で、お返事にたいへんな時間をいただいています。予約も3月まで埋まっていて、申し訳なく思っています。

 ――テレビで「厨房(ちゅうぼう)のダビンチ」と呼ばれた三つ星シェフ、アラン・シャペルさんの番組を見たのがシェフを目指したきっかけだとか。

 15歳、高校1年生の頃ですね。黒いズボンと白いタブリエ(エプロン)の姿がかっこよくてあこがれて。それまではちゃんとしたフランス料理を食べたこともなかった。

 手に職をつけようと、そのころは料理人か美容師になりたいと思っていたんです。でも美容師は、若い人が現場に立つイメージがあって、その点シェフに定年はなくて、好きなだけ厨房(ちゅうぼう)に立っていられる。それで長野の県立高校をやめて、県内の有名なフランス料理店で働こうと思ったんです。

 ――皿洗いから始まったのでしょうか。

 募集されていたのはサービス(…

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