【ダボス(スイス東部)=細川倫太郎】イタリアの最大与党「五つ星運動」のディマイオ党首が辞任する見通しとなった。22日、複数のイタリアメディアが報じた。世論調査で支持率が大きく下がっており、これ以上の党運営は困難と判断したとみられる。同氏は外相にはとどまるとみられるが、コンテ首相を支えてきた主要人物の辞任は、政権に大きな打撃になるのはさけられない。金融市場は伊政局の不安定化を警戒し、国債利回りが大きく上昇した。
ディマイオ氏は現地時間22日夕(日本時間23日未明)にも会見し、正式に辞任を表明する見通し。報道によると、コンテ氏は「彼の決断を尊重する」と述べ、辞任を容認した。ディマイオ氏は周辺に「一歩ひくときがきた。私は疲れ、落胆している」などともらしていたという。
最新の世論調査によると、五つ星の支持率は約16%と1年前から10ポイント以上低下し、国民からの支持を急速に失っている。最近では党を離反する議員も相次ぎ、党内の亀裂が深まっていた。
ディマイオ氏は2017年秋に五つ星の党首に就任した。ポピュリズム(大衆迎合主義)の色が強い五つ星は貧困層向けにベーシックインカム(最低所得保障)などの公約を掲げ、18年3月の総選挙で第1党に躍り出た。だが、その後同年6月に連立政権を組んだ極右「同盟」のサルビーニ党首は政治経験が豊富で、政権運営の主導権を握られた。
19年9月に発足した新政権では中道左派「民主党」と連立を形成した。ただ、五つ星と民主党は長年、互いに批判し合っており、予算運営などを巡って対立が表面化していた。国内経済の停滞が続く中、成果が出ない状況に支持者はしびれをきらしつつあった。
ディマイオ氏はコンテ氏を支えてきただけに、コンテ政権は強い逆風にさらされることになる。12月にはフィオラモンティ教育相も、要求していた教育関連の予算が認められなかったため辞任を表明した。レンツィ元首相も新党を立ち上げるなど与党は分裂状態にあり、既に政権運営には黄色信号がともっている。
22日の金融市場ではイタリア国債が売られ、一時、10年物国債利回りが前日の1.3%台から1.4%台後半まで上昇(価格は下落)した。
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January 22, 2020 at 08:23PM
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伊最大与党「五つ星」党首辞任へ コンテ政権に打撃 - 日本経済新聞
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