イベントで、県産米のご飯を試食するタレントの佐藤美希さん(左)と、スピードワゴンの井戸田潤さん=11月、東京都内で |
「燦然(さんぜん)と輝く栃木の星になってほしい」との思いが込められている県オリジナル品種のコメ「とちぎの星」。秋田県の「あきたこまち」同様、宮中祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」で使われたのをきっかけに全国的なブランドに育てようと、東京都内でイベントを開くなど、関係者がさまざまな仕掛けでPRに乗り出している。地球温暖化が懸念される中、暑さに強く品質が安定しているのを強みに攻勢をかける。
大嘗祭から間もない十一月十九日、都内のホテルであったイベントで、宇都宮市出身のタレント佐藤美希さん、お笑いコンビ、スピードワゴンの井戸田潤さんが、とちぎの星のご飯を試食した。佐藤さんは「いま話題のお米ですね」と箸をつけ「粒が立っていて、おいしい」と笑顔を見せた。
全国農業協同組合連合会栃木県本部(JA全農とちぎ)の主催で、会場には多くの報道陣が詰めかけた。JA全農とちぎの池田佳正県本部長は、大嘗祭で使われたのを機に、同県内の各JAによるとちぎの星の取扱量を増やす目標を示した。二〇二二年産は、一九年産のほぼ二倍に当たる三万トンへ引き上げるという。
とちぎの星は、酷暑が頻発する気候変動に対応し病害に強い品種をと、県農業試験場が開発した。大粒で粘りが少なく、冷めても味が落ちないため、すしやおにぎりにも向いているという。日本穀物検定協会による食味ランキングで、最高評価の「特A」になったこともある。
生産者や販売事業者からも期待がかかる。
店頭に並べられた「とちぎの星」。大嘗祭で使われたことを示すPOPが目を引く=宇都宮市の道の駅うつのみや ろまんちっく村の農産物直売所で |
宇都宮市の「道の駅うつのみや ろまんちっく村」では「大嘗祭で奉納された」と書かれたPOPが目を引く。生産農家の佐藤恭弘さん(51)は「最近の夏の暑さを考えると、コシヒカリからシフトする農家が増えるのでは」と生産面での長所を強調。売り場担当の竹内孝さん(55)は「大嘗祭で使われたことは強み」と話した。
平成の大嘗祭では、秋田県産米のあきたこまちが使われ、全国ブランドになった。同県農林水産部の担当者は、儀式で注目されたことに加え、「カタカナが多かった名称にひらがなを使い、市女(いちめ)がさの女性を起用したポスターなどで、やさしく新しいイメージを消費者に与えることができた」と振り返る。
本年の県産米の作付面積は、コシヒカリが約六割を占め、とちぎの星は約一割にとどまる。岡本誠司副知事は「令和はとちぎの星をはじめ栃木のお米をPRする」と力を込める。令和とともに、さまざまな可能性を秘めるとちぎの星が成長するか。関係者の手腕にかかっている。
(この企画は、小川直人、北浜修が担当しました)
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December 31, 2019 at 05:50AM
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「とちぎの星」令和とともに 2019年回顧> (下)全国ブランド育成へ攻勢:栃木(TOKYO Web) - 東京新聞
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